どうも、ケタノです!
私は前職でレゴを使った大手のロボットプログラミング教室の先生を5年以上勤めており、300人以上のお子様と関わってきました。
その中で時々いただく質問の中に「レゴを安く買いたいんだけど、どうすればよいでしょうか?」というものがありました。
「amazonなどのネットショップ」、「メルカリなどの売買サイト」、「トイザらスなどの実店舗」それぞれ割引のタイミングがあるので、それを狙えば安く購入できます。
ただその前に、そもそも買おうと思っているレゴセット自体がお得かどうかを判別方法を知っておくことが重要ですので、今回はこの点にフォーカスして解説していきたいと思います。
それでは詳しく見ていきましょう。
そもそも安いとは?
安いかどうかは単価でわかる
まずは、安いというのを今一度考えてみましょう。
次の例で示す2通りのパターン、一体どちらが安いでしょうか?
パターンA:りんご10個セット 1,500円
パターンB:りんご2個セット 200円
この場合1個あたりの値段を求める必要がありますね。
Aは1個あたりの値段が150円、Bは1個あたり100円。
という事で安いのはパターンBですよね。
では、次のパターンも考えてみてください。
パターンA:りんご10個セット1500円だが、特別セールにより10個セット1,200円
パターンB:いつもと変わらず、りんご2個セット200円
Aは1個あたりの値段が120円、Bは1個あたり100円です。
ということは、たとえパターンAがセールで安くなっていたとしても、パターンBの方が安いですよね。
当たり前の話ですが、りんご1個あたりの値段(単価)を求めて比べてみないと、どちらが安いかは分かりません。
実例、どちらが安いか?
では、レゴ場合でも考えてみましょう。
せっかくなので、実例を用いてみます。
単純に値段だけで比べたらパターンAの方が安いですが、セールで購入しているパターンBの方が安い気もします。
では、上で示したリンゴの例と同じように考えてみましょう。
そのためにはそれぞれのセットに封入されているレゴのパーツ数を知る必要がありますね。
それぞれのセットに封入されているパーツ数は以下の通りです。
パターンA(【31124】 スーパーロボット):159パーツ
パターンB(【31112】 ワイルドライオン):224パーツ
ということで、パターンAの『【31124】 スーパーロボット』はパーツ1個あたり約6.2円、パターンBの『【31112】 ワイルドライオン』は1個当たり約7.3円となります。
よって、この場合はパターンBの『31112 ワイルドライオン』の方がお買得ということになります。
もちろんセットによって、封入されているパーツの種類が違うので、一概にパーツ単価だけでお得かどうかは断言できませんが、買う際の目安にはなります。
なのでレゴのセール品をみつけたとしても、即買いするのはちょっと待っていただき、まずはパーツ単価を算出してみてください。
それではパーツ単価の求めるための手順と安いかどうかの判断方法(基準)についても解説していきます。
パーツ単価の求め方
パーツ単価を求めるための手順
パーツ単価を求める手順は以下の通りです。
- STEP①レゴセットの型番を確認する
- STEP②パーツ数とミニフィグ(人形)の有無を確認する
- STEP③パーツ単価を計算する
ただし、すでにパーツ数とミニフィグ(人形)の数が判明している場合はSTEP①とSTEP②をスキップできます。
例えば、amazonでの商品購入は説明欄の『個数』のところにすでにパーツ数は書かれていますし、ミニフィグ(人形)の数は商品画像からを確認することができます。
下の図の場合、パーツ数は280個、ミニフィグ(人形)が1体ということになります。
STEP①:レゴセットの型番の確認方法
それでは、実例を用いながら解説していきます。
まずはパーツ数を知るためにレゴセットの型番を調べるところから始めます。
レゴセットの型番は5桁の数字で、ウェブサイト(amazon、楽天市場、メルカリなど)であれば基本的に商品名のところに書かれていたりします。
また、パッケージ左上に書かれていますので、実物での確認もできます。
②パーツ数とミニフィグ(人形)の有無の確認方法
次にパーツ数の確認とミニフィグ(人形)の確認ですが、これはbricklink(ブリックリンク)というサイトを使って調べていきます。
こちらのサイトはレゴパーツの売買サイト(ざっくりいうとレゴ専門のメルカリやラクマみたいなもの)であり、レゴブロックのデータベースとしても活用することができます。
今回はこのサイトでレゴパーツを買うわけではないので、アカウント開設は不要ですし、もちろんお金もかかりませんのでご安心ください。
やり方はめちゃくちゃ簡単ですので、順番に行っていきましょう。
1.bricklink(ブリックリンク) にアクセス(外部リンク)
2.検索ボックス(赤枠)にSTEP①で調べた型番を入力し、検索します。
3.『SET』と書かれたところにあるレゴセットをクリックします。
4.『Item Consists Of』の欄からパーツ数とミニフィグ(人形)の数を確認できます。
写真の場合はパーツ数が32個、ミニフィグ数は1個あることが分かります。
③パーツ単価の計算方法
最後はパーツ単価を計算します。言うまでもないですが、以下の式で求められます。
販売価格 ÷ パーツ数 =パーツ単価
もし、ミニフィグ(人形)があった場合は、ミニフィグの数をそのままパーツに足してあげてください。1体ついてくるのであれば、パーツ数にプラス1を、2体であればプラス2をするだけです。
私の場合、この『【30638】ポリスバイクトレーニング』はトイザらスで499円で購入しましたので、実際に計算してみると以下のようになります。
499円 ÷ (32個 + 1体) ≒ 15.1円
ということで、パーツ単価はこの場合15.1円となります。
ちょっと応用編:ミニフィグの計算
あとは、もう少しミニフィグについてきちんと計算をしたいよという方であれば、以下の方法もあります。
ミニフィグを4つのパーツとしてみなして、パーツ数に加算する。
これは基本的にミニフィグが髪・頭・胴体・脚の4つのパーツで構成されていることから、1体につきパーツ数をプラス4にする方法です。
なので、2体であればプラス8を、3体であればプラス12をパーツ数にします。
先ほどの例で計算すると以下のようになります。
499円 ÷ (32個 + 4個) ≒ 13.9円
ということで、パーツ単価はこの場合13.9円となります。
販売価格からミニフィグ分の値段をあらかじめ引いておく
ミニフィグはそれだけを集める人もいるくらいで、通常のパーツとは一線を画します。特別なパーツと言っても良いでしょう。
なので、通常のパーツよりも単価が高いと考えて、その分をあらかじめ販売価格から引いておくという方法です。
基本的にミニフィグ1体あたり、100円または300円で換算する人が多いです。ちなみに私は100円で換算します。
なので、私の場合はミニフィグ1体であれば100円を、2体であれば200円を販売価格から引き、その後に「販売価格÷パーツ数」をしてあげます。
先ほどの例で計算すると以下のようになります。
(499円-100円) ÷ 32個 ≒ 12.5円
ということで、パーツ単価はこの場合12.5円となります。
お買得基準について
さて、ここまででパーツ単価を求める話をしました。
じゃあ、あとはどこからが安いのかというお買得基準の話になるかと思います。
最初にも申し上げた通り、レゴセットごとに封入されているパーツの種類が違うので、パーツ単価だけでお得かどうかを決められるものではありません。とは言え、1つの判断材料にはなりますし、私の場合は、ほぼこれで購入するかを決めています。
という事で、お得かどうかの基準を以下のようにまとめてみました。
パーツ単価 | お得度合い | 備考 |
---|---|---|
5円未満 | めちゃくちゃお得 | 欲しいレゴセットでなくても、パーツ集めのために即購入。 |
5円以上7円未満 | そこそこ お得 | 欲しいレゴセットなら、迷わず購入。 |
7円以上10円未満 | まぁまぁ お得 | 購入検討。予算と相談して余裕があれば購入。 |
10円以上 | 普通 | どうしても欲しいレゴセットでなければ、もう少しパーツ単価の良いものを探す。 |
今回、私が購入した『【30638】ポリスバイクトレーニング』の例だと、10円以上なのでお得度合いでみると「普通」です。
ただ、このセットに入っているバイクとミニフィグがどうしても欲しかったので、今回は買っちゃいました!
まとめ
今回は、買おうとしているレゴセットが本当にお得かどうかを見抜く方法をお伝えしました。
- レゴセットが安いかどうかを判断するために、まずはパーツ単価を求めること。
- パーツ数は「bricklink(ブリックリンク)」から調べることができる。
- 10円未満のレゴセットはお買得。
この他にもレゴ(LEGO)に関して有益な情報を発信していきたいと思いますので、どうぞお楽しみにしててください。