- 100均のレゴ、普通のレゴと一緒に使えるの?本当に安いの?
- 買おうかと思っているけど、デメリットはないの?
このように百均のレゴに関して色々と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
私は前職でレゴを使った大手ロボットプログラミング教室に5年以上勤め、様々なレゴ製品を購入したのはもちろん、その他の教材も購入してきた経験があります。
この記事を読めば、百均レゴの特徴を知ることができ、最終的に買ってもよいかが判断できるようになります。
それでは詳しく見ていきましょう。
この記事を書いた人
- 大手ロボットプログラミング教室で教室長からエリアマネージャーまでを経験。
- レゴ製品をはじめ、さまざまな教材を活用した授業を実施。
- 幼稚園児から高校生まで、のべ300人以上のお子様を指導。
- RoboRAVEやWROなどのロボットプログラミング大会で、生徒を全国大会へと導いた実績あり。
100均レゴとは
まず、「100均レゴ」についてですが、この記事では、100円ショップで売られているレゴと似たようなブロック玩具のことを指しています。
特に今回は、ダイソーやSeria(セリア)などに売られている「くみたてブロック」(発売元:株式会社フジプラス)に焦点を当てて解説していきます。
なお、レゴ社が製造している通常のレゴと100均レゴを区別するため、この記事では前者を「公式レゴ」、後者を「100均レゴ」と呼ぶようにします。
100均レゴのグッドポイント
まずは100均レゴのグッドポイントから見ていきましょう。
公式レゴと一緒に使える
公式のレゴブロックと同じ規格であるため、普通に公式レゴにくっつけて遊ぶことができます。
ただし、色味や質感などの違いはあるので、混ぜて使うと違和感はあります(詳細は後述)。
あくまでも一緒にくっつけることができるというくらいに思ってください。
公式レゴより安い
100均レゴは公式レゴに比べて圧倒的に安いと言えます。
100均レゴと全く同じ公式のレゴセットは存在しないので、今回は似たような袋入りミニセットと比較して見ましょう。
写真の上2つは100均レゴ、写真の下2つは公式レゴの袋入りミニセットになります。
価格は100均レゴはもちろん110円(税込)、公式の袋入りミニセットはトイザらスで1つ799円(税込)でした。
これだけを見ると100均レゴが安いですが、さらに突っ込んでパーツ1個あたりの値段でも比較してみましょう。
まず100均レゴですが、写真左上の「消防車」は30個、写真右上の「恐竜」は42個でした。
パーツ1個あたりの値段を計算すると以下の通りです。
100均レゴ名 | 価格(ミニフィグ除く) | パーツ数 | パーツ1個あたりの値段 |
---|---|---|---|
消防車 | 110円 | 30個 | @3.67円 |
恐竜 | 110円 | 42個 | @2.62円 |
袋入りミニセットですが、ミニフィグ(レゴ人形)を除いたパーツ数で見ると、クィディッチの練習(30651)は51個、ヴェノムストリートバイク(30679)は50個でした。
ミニフィグの値段を1体(300円)で換算した場合、パーツ1個あたりの値段は以下の通りです。
公式レゴ名 | 価格(ミニフィグ除く) | パーツ数 | パーツ1個あたりの値段 |
---|---|---|---|
ヴェノムストリートバイク | 499円(ミニフィグ300円換算) | 50個 | @9.98円 |
クィディッチの練習 | 499円(ミニフィグ300円換算) | 51個 | @9.78円 |
比較すると、公式レゴはパーツ1個あたりの値段が約10円なのに対し、100均レゴは5円を余裕で下回り、倍近くの差があります。
やはり100均レゴの方が安いと言えますね。
ただし、公式レゴでも、ミニセットではない普通のセットであれば、稀に100均レゴと同等かそれよりも安いものがあります。
とは言え、多くの場合は100均レゴの方が安いことは間違いありませんので、結論としては「100均レゴは安い」と思ってもらって大丈夫です。
100均レゴのイマイチなところ
一方で、100均レゴのイマイチなところも確認しておきましょう。
色味が悪い
公式レゴに比べると、100均レゴは全体的に色味が悪く質感もチープです。
例えば赤色のブロックで見てみましょう。
写真だと分かりづらいですが、例えば赤色のブロックだと、若干色が暗くなっており、発色も公式レゴに比べると今ひとつパッとしません。(左:公式レゴのパーツ、右:100均レゴのパーツ)
赤を例に出しましたが、赤に限らず他の色も、全体的に発色が悪い感じがしますし、質感も少しチープな感じがあります。
とはいえ、「公式レゴに比べたら」というレベルなので、単純に遊ぶ分にはギリギリ許容できるレベルでしょう。
接合力の弱いパーツが多い
ブロック玩具につきものなのが、ブロック同士を繋げた時の引っ付き具合(接合力)のバラつきです。
100均レゴで特に気になるのが、簡単に外れてしまうくらい、ゆるゆるの接合になるブロックがあることです。
しかも、そこそこ高い頻度で封入されています。
もちろん公式レゴにもバラツキはありますが、「簡単に外れてしまうくらい、ゆるゆるな物」はかなり稀です。
ブロック同士の接合力については、公式レゴの方が圧倒的に上でしょう。
とはいえ、最低限の接合力はあるので、使えないレベルではないので、そこはご安心ください。
100均レゴは買ってもよいのか?
ほとんどの人は買わないほうがいい
100均レゴの特徴で示しましたように、公式レゴよりも安く、また公式レゴと一緒に使うこともできるので、一見すると100均レゴのほうがよさそうに見えるでしょう。
しかし、多くの方は100均レゴの購入はデメリットが非常に大きいので、購入すべきではないでしょう。
具体的なデメリットは以下の2つ。
これは100均レゴが、レゴ互換品であるために発生してしまいます。
詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
100均レゴを買っても良い人
とは言え、少数ではありますが、逆に100均レゴをオススメできる人もいます。
例えばそれは、大人で「ちょっと懐かしいからレゴやってみたいなー」って感じのライトな人です。
100均レゴでも、それなりの物が完成しますし、3つくらい買えば自分なりのアレンジもできるので、十分楽しめるかと思います。
そういった人は、現時点で大会や展示会に参加することはないでしょうし、売るほどのパーツを買うこともないでしょうから、デメリットはないでしょう。
もし、「本格的に趣味としてやりたい」となれば、100均レゴを手放して、公式レゴを買い始めれば良いかと思います。
このようにデメリットが発生しない人は、買ってもOKというわけです。
まとめ
今回は100均レゴに関してご説明させていただきました。
確かに100均レゴは安いなどのメリットはあります。
ですが、子どもが使う場合は大会や展示会に参加できなくなることを考えると絶対に買わないほうが良いですし、大人が使う場合でも手放すときに売れなくなるので、どちらにしろ100均レゴの購入はやめた方が良いでしょう。
ちなみにレゴを安く購入したいというのであれば、以下に安くレゴを購入する方法について解説した記事がありますので、よろしければこちらもご覧ください。
この他にもレゴに関して有益な情報を発信しておりますので、どうぞお楽しみください。