- タッチタイピングは重要ってよく聞くけど、具体的にどんなメリットがあるの?
- 最近はAIが発展しているけど、本当に身につける意味あるの?
「子どもにタッチタイピングを学ばせたいな」と思いつつも、「将来役立つのか?」と心の中で疑ってらっしゃる人は多いのではないでしょうか?
私は前職でレゴを使った大手ロボットプログラミング教室に5年以上勤め、幼稚園児〜高校生のべ300人以上のお子様と関わってきました。
毎日教室でタイピングを教えてきた経験から、タッチタイピングがいかにの重要であるかをお伝えすることができます。
この記事を読めば、タッチタイピングを身につけることの有用性を知ることができます。
※本記事は小学生を想定して記載していますが、その他の年代にも適用できる内容となっております。
それでは詳しく見ていきましょう。
タッチタイピングとは?(ブラインドタッチとの違い)
あらためてタッチタイピングとは何であるかを説明すると、手元のキーボードを見ずに最小限の指の動きで文字を入力することです。
別名「ブラインドタッチ」とも言います。
もしかするとこちらの方が聞き慣れているかもしれませんが、意味としてはどちらも全く同じです。
ただし、英語では「ブラインド = 盲目」との意味になることから、昨今は「ブラインドタッチ」よりも「タッチタイピング」と呼ばれることが多くなってきています。
タッチタイピングを身につけさせる必要はあるのか?
タッチタイピングは将来に大きく役立つ
結論から言ってしまうと、ぜひとも子どもに身につけさせるべきスキルです。
その理由を一言で言うと、「子どもの将来に大きく役立つから」です。
タッチタイピングのメリットについては後で詳しく述べますが、身につけることでと文字を打つスピードが向上し、打ち間違いも少なくなります。
また、身体への負担が減るなど他にもたくさんの良いことがあります。
あらゆるビジネスシーンでパソコンが使われている現状を見ると、タッチタイピングから受けるメリットは非常に大きいといえるでしょう。
なので、タッチタイピンを身につけることは、子どもの将来に大きく役立つこと間違いありません。
AIが発展してもタッチタイピングは役に立つ
しかし、読者の皆様の中には、「AIの発展により、キーボードで入力する機会はなくなってしまうのでは?」と思った方もいらっしゃるでしょう。
しかし、いくらAIが発展してもキーボード入力の機会がなくなってしまうことは、まずあり得ないでしょう。
なぜなら、キーボード以上に正確かつスピーディーに入力できる方法がないからです。
まず、指を使った文字入力方法を考えてみましょう。
昔はポケベル打ち・ガラケー打ちがあり、現在はスマホのフリック入力などがあります。
しかしどんなにこれらの入力方法を極めても、10本の指を使うキーボードよりも早く入力することはできません。
次に指以外の文字入力方法についても考えてみましょう。
一般的なものとして音声入力があります。AIの発展により、現時点でもかなり正確に入力ができます。
スピードに関しても、人によってはキーボード入力よりも音声入力の方がスピードが速いかもしれません。
ただし、文字入力するということは、あとでそれが読まれることを前提としています。
仮にこれからのAIの発展により、音声入力が完璧にできるようになったとしましょう。
しかし、音声入力で作られた文章は読むための文章にはなりません。
そうなると、結局は文章を校正する必要があり、その場合は細かに修正をしていく必要があります。
こういった細かな修正は、やはりキーボード入力の方が優れていると言えます。
このような理由から、いくらAIが発展したとしてもキーボード入力は今後もなくなることはありえないでしょう。
タッチタイピングのメリット5選
ここからはタッチタイピングのメリットを5つ紹介いたします。
それぞれ詳しく解説いたします。
文字を正確に入力することができる
「タッチタイピングとは」でも説明しました通り、タッチタイピングを身につけると指の動きが最小限で文字入力ができます。
これにより余分な動きがなくなるため、文字の打ち間違いが格段に減少します。
また、手元を見ずに画面を見ながらの入力できることもあり、仮に打ち間違いをしてもすぐに間違いに気づき、修正することができます。
ですので、タッチタイピングができることで圧倒的に文字を正確に入力することができます。
文字入力のスピードが速くなる
指の動きが最小限ということは、逆に言うと指や腕の余分な動きなどがなくなります。
ですので、それだけ文字入力のスピードは速くなります。
また打ち間違いが減るということは、文字を修正する時間そのものが減ることになり、間接的に文字の入力スピードも速くなります。
身体への負担が減る
手元のキーボードを確認するような姿勢では、どうしても前のめりになり、首・肩・腰への負担が大きくなります。
一方でタッチタイピングを身につければ、手元を見ずに入力できるので、負担のかかる姿勢をとらずにすみます。
また、最小限の動きで文字入力ができるので、余分な力が入らず、身体への負担もかかりません。
思考に集中できる
手書きでメモを書いている途中に「あれ?あと何を書かなくちゃいけなかったっけ?」みたいなことを経験したことはありませんか。
それは手書きの速度が思考のスピードに追い付いていないことにより生じます。(手書きが思考のスピードに比べて遅すぎる)
タッチタイピングを身につければ、文字の入力が正確かつ早く入力できるため、文章を考えると同時に指が動き文字入力できます。
ですので、最初に述べたような、「文字入力中に考えていることを忘れてしまう」なんてことは発生しなくなります。これにより、思考を中断させることなく、継続して思考をめぐらせることができます。
周りと差が付き自信につながる
デメリットでも話しますが、タッチタイピングを身につけるにはある程度時間がかかります。
ですが、逆に考えるとそれを早いうちに身につけていればいるほど、周りとの差をつけることができます。
ここで一つ、インターネット利用端末について、興味深いデータを示します
6~12歳 | 13~19歳 | |
---|---|---|
スマートフォン | 48.1% | 85.5% |
パソコン | 28.4% | 45.7% |
これは、年齢別にインターネット利用端末の状況を示したものになります。
この表のからわかる通り、スマートフォンとパソコンの利用状況には大きな差があります。
また、中学生~20歳未満では約半数、小学生では約7割の人がパソコン利用に慣れていないことが予想されます。
ということは、小学生の頃にタッチタイピングを身につけれていれば、それだけでかなりのアドバンテージになります。
小学生の中でみると、少なくとも上位30%の中に入ることができるはずです。(実際は全員がタッチタイピングできるわけではないので、タイピング能力だけで見るともっと上位に入るでしょう。)
加えて、小学生の頃は「絵が上手い」や「サッカーが上手い」など、人よりもちょっと何かに秀でているだけで、クラスで一目置かれている人がいませんでしたか?
タッチタイピングも同様で、それができるだけで一目置かれます。
そうなると子どもの自信にもつながり、その自信が他のことへ新たに挑戦することにつながり、結果としてさらに周りとの差が付くことになるでしょう。
タッチタイピングのデメリット
唯一のデメリットと言えるのが、習得するのに「時間がかかること」になります。
だからこそ、身につけることは非常に価値のあることだとも言えます。
具体的に身につくまでの期間ですが、毎日10~15分程度の練習量で約1か月くらいかかるかなというところです。
ただ、これはあくまでも目安であり、子どもの年齢や得意・不得意によってもかなりの差が出ます。
また、変なタイピングのクセがついてしまっている子場合は、それを矯正するので、さらに時間がかかる場合もあります。
このようにタッチタイピングは一朝一夕では身につきません。時間と手間がかかるのです。
身につけてもらうにはどうすべきか?
さて、子どもがタッチタイピングをできるようになるには主に2つの方法があります。
タッチタイピングだけを目的にするのであれば「家で教える」というのがよいでしょう。
理由をざっくり説明しますと、習い事へ通わせても最終的に身につく力は同じですし、費用も安く済むためです。
具体的にどのように教えたらよいかなどについては以下の記事をご確認ください。
一方で、タッチタイピング以外に身につけてもらいたいこと(例えば、創造力やプログラミング技術など)があるのであれば、習い事に通わせるのが良いでしょう。
こちらについては、また別の記事で記載させていただきます。
まとめ
今回はタッチタイピングを身につけることの有用性について解説いたしました。
小学生の頃からタッチタイピングを身につけてもらうことは、非常にメリットが大きいです。
ぜひ、身につけさせてあげてください。
この他にも有益な情報を発信しておりますので、どうぞご覧ください。