- 「レゴの知識はないけど、もっと子どもの学びを深めてあげたい!」
- 「スクールには通わず、まずは自宅で何かできることはないの?」
- 「それ以前に、子どもとレゴで遊んであげたいんだけど、どう関わったらよいかわからない。」
子供の成長を考えてレゴを買ったは良いけど、せっかくならもっと子供の学びを深めたいなと思っているのではないでしょうか。
私は前職でレゴを使った大手のロボットプログラミング教室の先生を5年以上勤めており、300人以上のお子様と関わってきました。
また、教室長という立場から、レゴの知識のないアルバイトの先生たちを育成した経験もあります。
そこで今回は、レゴ知識を使わずに知育効果をアップさせる子どもへの関わり方をご家庭向けにアレンジしてお伝えします。
この記事を読めば、ご家庭でもレゴの知育効果を数段アップさせることができます。
知育効果をアップさせる関わり方とは?
今回紹介する関わり方は、自分が教室長をしていた時代に、まだレゴの知識の浅いアルバイトの先生たちを即戦力にするために考えた方法をアレンジしたものを紹介します。
当時を振り返ってみると、子供の方がレゴの知識があると尻込みしてしまう先生たちは、意外と多かったです。
なので、まずは『大事なことはレゴの知識ではなく、どのような関わり方をするか』ということを説明し、『どういう関わり方をすれば、子供たちにどういった成長に繋がるか』を説明しました。
そして、とりあえず1つでもできればOKという形で先生を育成していました。
すると、意外にもすぐに子供たちとしっかりと関わることができ、子供たちの成長にもつながっていました。
単純にレゴで遊ぶだけでも知育効果はありますが、ちょっと関わり方を意識するだけで、より効果アップさせることができます。
みなさんもどれか1つでもよいので、ぜひやってみていただければと思います。
ちなみにレゴの知育効果について興味のある方はこちらもご覧いただければと思います。
シーン別、知育効果をアップさせる関わり方6選
子どもから作った作品を見せられた時
1.褒める
ほめて伸ばす教育の重要性はすでにご存知の方も多いかと思いますが、褒めることで子どもの自尊心を高めることができます。
純粋に「すごいな!」って思ったことがあれば、それを伝えましょう。もし、上手く伝えられなくても、「なんかこの辺すごいね!」だけでも大丈夫です。
注意していただきたいことは、「褒めなくちゃ」と思って無理矢理ほめることはやめましょう。
上辺だけの褒めをしても、子どもには見透かされてしまいます。
なので、そんな時はこれ以外の方法を使いましょう。
2.感想を言う
褒めるのが苦手という人もいるでしょうし、見せられたものがよくわからないなど、「褒める」ができないパターンもあるでしょう。
そんな時は感想を言うだけでも、共感力を高めることや自分と他者が違う感覚(自他分離)というのを養えます。
※自他分離:自分と他者を分けて考えること。自分の感情や思考を他人と区別することができるようになること。
不思議なかたちをしていれば「不思議な形だね!」、見た目が大きければ「大きいね!」、こんな感じでOKです。
大事なことは、「(作品を見せてきたときの)子どもの気持ちをきちんと受け止める」ということです。
これさえ伝われば、大丈夫です!
3.質問をする
褒めたり、感想を述べたりするほかに、質問をするのも良いでしょう。
質問をすることで説明力や自己省察の力につながります。
※自己省察:自分自身を客観的に見つめ、自分の考えや行動について深く考えることです
質問する時は変に子供向けの質問をしようと思う必要はなく、「家を作っているみたいだけど、これどこから入るのかな?」みたいな感じで大人の感性でわからないことを質問すればよいです。
例を示すと以下のような、質問で大丈夫です。
- 家を作っているのであれば、「寝るところはどこ?」
- 飛行機や車など乗り物であれば、「どこに乗るの?」
- なんかよくわからない造形物であれば、「これは何?」
注意点としては、質問をする形になるので、甥っ子や姪っ子など普段の関わりが薄い場合は怖がられたりするので、めちゃくちゃ優しい口調を心がけてください。
そしてこちらの質問に対して、「わかんな~い」と返答する子もいれば、色々と説明してくれるけれどもよくわからない説明を返してくれる子もいます。
ですが、いずれも子どもたちの学びにつながることなので、きれいな返事がなくても全く気にする必要はありません。
子どもに一緒に遊ぼうと誘われた時
4.一緒に何かを作る
ここで言う一緒に何かを作るというのは、事前に何を作るかを決め、役割分担も決めて取り組むということです。
一緒に何かを作ることで、チームワークを育む事につながります。
一つの作品を一緒に組み上げていくのもOKですし、別々に作ったものを合わせて一つの作品にしてもいいでしょう。
前者の例としては「家を作るということを決めたとしたら、子どもは家の中をつくり、大人は家の壁を作る」というもので、後者は「公演を作るということを決めたとしたら、子どもはブランコを作り、大人は滑り台を作る」という感じです。
テーマや役割分担を決めるには、事前の話し合いが必要になりますが、この話し合いをするきっかけを作るのが難しいという声をたまに聞きます。
私がよく使うフレーズが、「よし、作戦会議をしよう!」で、これを使えば高確率で話し合いをするきっかけになりますよ!
5.自分も何か作る
『一緒に何かを作る』と似ていますが、こちらは別々の物を各自が思うがままに作り、それを見せ合うかたちになります。
こちらは創造力を育むことができます。
この時、本当に各々が自由気ままに作るのもOKですし、ある程度大まかなテーマを決めてもいいでしょう。
大事なことはお互いに作ったものを見せ合って刺激するというのがポイントです。
「でも、自分(大人側)は上手にできないから、お手本にならない」と思われる方もいるでしょう。
別に上手に作る必要は全くありません。お手本を作るのが目的ではないですし、そもそも組み立てに正解も間違いもありません。
お互いに刺激し合うのが重要なので、童心に返って全力で楽しんで作ってください。
6.お願いする
こちらは家事などで手が離せないなど、一緒に遊ぶのが難しい場面などではお願いをしてみましょう。
お願いをすることで自尊心の向上につながります。
お願いする時のポイントは2つです。
1つ目は「車を作ってみて!」や「家を作ってみて!」など、具体的なものをお願いしてみてください。2つ目は必ずフィードバックをすることを忘れずにしましょう。
フィードバックと言っても、作ってきたものを評価するわけではなく、褒めたり感想を伝えたりしてみてください。
(詳しくは上で解説した「何か作ったものを見せてきたとき」を参考にしてください)
間違っても作品を持ってきた子どもに対して、「夕飯できたからご飯にしましょう」とぶった切って終わらせてはいけません。
それでは、子どもは「自分が頑張って作ったのに、認めてもらえないんだ」などと思ってしまい、逆に自尊心の低下を招きます。
30秒でもいいので、必ず時間を取ってフィードバックをしてあげてください。
まとめ
レゴ知識を使わずに関わる方法について解説しました。
- 子どもから作った作品を見せられた時の関わり方は「褒める」、「感想を言う」、「質問をする」という方法がある。
- 子どもに一緒に遊ぼうと誘われた時の関わり方は「一緒に何かを作る」、「自分も何か作る」、「お願いする」という方法がある。
このようにレゴの知識がなくても、子どもたちの能力を高めてあげることはできますので、ご安心ください。
今回は関わり方にフォーカスをしましたが、そもそもレゴで遊ぶだけでも十分に知育効果があります。遊ぶことで身につく力について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
この他にもレゴ(LEGO)に関して有益な情報を発信していきたいと思いますので、どうぞお楽しみにしててください。