どうも、ケタノです!
「『レゴは集中力が身につく』ってよく聞くけど、それって本当?」
「どうしてレゴで集中力が身につくの?」
こんな悩みにお答えいたします。
私は前職でレゴを使った大手のロボットプログラミング教室の先生を5年以上勤めておりました。
300人以上のお子様と関わってきました経験から、お答えさせていただきます。
それでは詳しく見ていきましょう。
そもそも「集中力が身につく」ってどういうこと?
「レゴで集中力は本当に身につくのか?」という疑問の前に、そもそも「集中力が身につく」というのは、一体どういうことでしょうか?
もしかしたら、人によって回答が違うかもしれません。
私は、「集中力を持続させることができるようになること(集中力の持続)」と考えています。
なので、ここから話をする「レゴで集中力が身につく」というのは、「レゴをすることで、集中力を持続させることができるようになる」と考えてもらえればと思います。
集中力が身につく一般的な理由
さて、「レゴで集中力が身につく」と言われますが、本当に集中力が身につくのでしょうか?
結論から申し上げるとレゴで集中力が身につきます。
一般的な身につく理由としては、「指先をたくさん動かすことにより脳が活性化され、集中力の向上につながる」なんて言われたりしています。
これについては、私は医師でもなければ、脳科学者でもないので、これが真実かどうかわわかりません。
ただ、たくさんの子ども達の成長を見てきた講師としての立場から見ても、自信を持って「レゴで集中力は身につく」と言えますし、その理由もこれとは別の角度からお伝えできます。
ということで、実際にあったエピソードを交えながら、集中力が身につく理由もご紹介したいなと思います。
集中力が身についた具体例
小学1年生のH君は、素直で裏表もなく元気で明るい少年ですが、ちょっぴりおっちょこちょいな生徒。
なので、レッスンの中で組立図を見ながら作品を作るときも、完成したものが組立図とちょっと違うなんてことが時々あります。
でも本人は間違っていたからといって特に落ち込む様子もなく、そのままレゴを付けたしたり楽しく改造していくときもあれば、間違ったページに戻って私と一緒に確認しながら組立てをやり直す時もありました。
そんな感じで毎週、色々なものを組み立てていくうちに間違いも減っていき、H君自身でも間違いに気付けるようになってきました。
もちろん組立に慣れてきたという要因もあるでしょうが、私から見ると集中して取り組めるようになったという感じです。
そんな風に思っているときのある日のレッスンの終わりのことです、お迎えに来ていたH君の保護者から
「うちの子、ケタノ先生のところでレゴを習い始めてから、他のお稽古事の先生から『落ち着いて集中して取り組めるようなりましたね』と言われるようになったんです!ありがとうございます。」
と言われました。
私も「おぉ、そうなんですね!私とのレッスンの時も、もちろん集中して取り組んでますよ!」とお答えしました。
このように、私のレッスン以外の時にも集中して取り組めるようになったという変化があったのですが、もちろんこれがレゴをしたからという因果関係は証明はできません。
ただ、この例に限らず、たくさんの子どもを見てきた中で、こういったパターンはよく見てきましたので、集中力が身につくというのは自信を持って言えます。
集中力を身につけるために必要なこと
さて、レゴで集中力が身につくとは言いましたが、何故レゴで集中力が身につくのでしょうか。
これを説明する前に、一つ考えなければ問題があります。
それは「集中力はどうやって身につくのか」です。
最初の方で述べたように、「指先をたくさん動かすことにより脳が活性化するから身につく」という理由もあるかもしれません。
その他にもたくさんの理由があるでしょう。
その中で私がしっくりくる理由は、「毎回のレッスンのレゴを組み立てる中で自然と集中するということを行い、その集中するという感覚を何度も体験したことで身についていった」という理由です。
端的に言うと、「一定期間集中するという感覚を何度も体験するから身につく」というものです。
これが科学的に正しいかどうかはわかりませんが、少なくとも一人の講師としてたくさんの子どもたちの成長を見てきた私にとっては、とても納得感のある理由です。
この点を踏まえて、次はいよいよレゴが集中力を身につけるのに役立つのかを解説していきましょう。
なぜレゴが集中力が身につけるのに役立つのか
ということで、一旦ここまでを整理させていただきます。
「集中力が身につく」というのは、「集中力を持続させることができるようになる」(集中力の持続)ということです。
そして、集中力を身につけるためには、「一定期間集中する」という感覚を何度も体験することが大事というのもお伝えしました。
さて、ここからはなぜレゴが集中力が身につけるのに役立つのかを説明したいと思います。
組立図を見ながら作る場合と、組立図を見ずに自由に組み立てるパターンの2つに分けて考えてみたいと思います。
パターン1:組立図を見ながらレゴを組み立てる
まず、組立図を見ながらレゴを組み立てるときのことを考えてみましょう。
組立図を見ながらレゴを組み立てようとすると、次のことをしなくてはいけません。
①たくさんのパーツの中から必要なパーツを探し出す
②2次元で描かれた組立て図と3次元に存在する自分の実際に組み立てている物とを比べてどこが違うかを認識する
いずれも、集中力を欠いた状態では到底できないことは容易に想像できるのではないでしょうか。
パターン2:組立図を見ずに自由にレゴを組み立てる
次に組立図を見ずに自分で自由に何かを作っていく場合でも考えてみましょう。
自分で何かを作っていくというのは、自分の思い描いた作品を作ること。
すなわち自分の思い描いたもの(目的)に向かって一つ一つ試行錯誤をするということです。
考えながら何度も手を動かさなくてはいけなく、こちらもまた集中力を欠いた状態では到底できないことです。
ちなみにお子様が自由に何かを作っているのを、「目的を持たず何も考えずに作っている」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、どんな小さなお子様でも実は、きっちりと自分なりのコンセプトを持って作っている場合がほとんどです。
ただ、それが大人のように上手く言語化できていなかったり、大人の常識の枠の外にあるだけなのです。(この辺についてはまた解説しようと思います)
レゴが集中力が身につけるのに役立つ理由
話が横道に少しずれてしまいましたが、このようにレゴで何かを組み立てる時には集中力が必要不可欠なのです。
そしてレゴの良い点は、子どもたちが楽しんで自ら取り組めるところにあり、しかも、何度でも作ることができるので、終わりなく楽しめるところにあるのです。
なので自然と、「一定期間集中する」という感覚を何度も体験することができ、結果「集中力が身につく」ということにつながるのだと私は考えています。
まとめ
レゴで集中力が身につく理由について解説させていただきました。
まとめると以下の通りです。
- 「集中力が身につく」というのは、「集中力を持続させることができるようになること」(集中力の持続)。
- 集中力を身につけるためには、一定期間集中するという感覚を何度も体験することが大事。
- レゴの良い点は、子どもたちが楽しんで自ら取り組めるところにあり、しかも、何度でも作ることができる。結果的に集中するという感覚を何度も体験でき、これが集中力を身につけることにつながる。
ということで、集中力を身につけるには、レゴはバッチリの知育玩具です。
お子様にレゴを買ってあげたいと思われた方は、おススメのレゴについても書いておりますので、ぜひ以下のの記事もご覧ください。
ちなみに集中力が必要な大人向けレゴで、個人的にオススメしているのは『21333 ゴッホ「星月夜」』です。
この他にもレゴ(LEGO)に関して有益な情報を発信していきたいと思いますので、どうぞお楽しみにしててください。