- レゴの互換品って違法なの?買っても大丈夫?
- レゴ互換品のほうが安いから、できれば互換品を買いたい。。。
- 互換品は品質が悪いって聞くけど、本当?
レゴ互換品を買いたいけど、本当に買っても良いかなと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
基本的に買ってはいけません!損する可能性があります!!
私は前職でレゴを使った大手ロボットプログラミング教室に5年以上勤め、300人以上のお子様と関わってきました。また、WROというレゴを使った大会では、全国4位にまで生徒を導いた実績があります。
こういった経験から、一般の人では見落としがちな観点も盛り込んで、互換品購入のデメリットを徹底解説いたします。
この記事を読めば、互換品購入のデメリットを知ることができ、あなたが損することがなくなります!
それでは詳しく見ていきましょう。
みんなが誤解している互換品のウソ
レゴ互換品について、巷でよく言われているのが以下の2つです。
- 品質が悪い
- 互換品は違法
これらが完全に間違っているかというとそう言う訳ではありません。
ただ、もう少し正確に理解してもらうことが大事かと思いますので、解説いたします。
なお、この記事で最も重要な互換品のデメリットについては次のセクションに書いていますので、お時間ない方はこちらは読み飛ばしていただいても大丈夫です。
品質が悪い(最近は品質の良いものも多い)
『互換品は品質が悪い』というイメージを持っている方は多いかと思いますが、最近はかなり品質が高いものが多いです。
確かに一昔前は品質が悪かったです。ひどいものだと、「これ、素人が安い3Dプリンターで作ったのか!?」と目を疑いたくなるくらいのもありました。
しかし最近の互換品は非常に良くできています。「知らぬ間に互換品を使ってしまっていた」なんてことが起こるくらいです。特にミニフィグ(レゴの人形)なんかは、昔に比べて非常に品質が良くなっています。
なので、『互換品は品質が悪い』というイメージがあるかもしれませんが、実は最近はそんなことありません。
だからこそ、互換品を買ってしまうと素人では見分けができなくなるということが起き、それがデメリットに繋がります。
レゴの互換品は違法(ほとんどのものは違法ではない)
レゴの互換品は違法という話をたまに聞くかもしれませんが、普通に購入しているだけで違法になることはまずないでしょう。
特許の面でみると、レゴブロックに関する特許(スタッド・アンド・チューブ)は、とうの昔に切れています。
なので、レゴ社以外のメーカーが、レゴに似たブロックを作っても、レゴではない別のものとしてきちんと売れば特に問題ありません。
例えば以下のような、マテル社のメガブロックの商品がそれに該当します。
一方で現在でも違法となるのが、著作権侵害や商標権侵害に関するものです。
例えば、レゴ社が販売している正規品をそのままコピーすると著作権侵害の可能性がありますし、レゴ社が出していないパーツをLEGOの刻印を入れたりすると商標権侵害の可能性があります。
ただ、いずれにしても基本的にこれらの権利の侵害行為は、基本的に制作・販売する側について成立するものなので、個人で楽しむ目的での購入行為について違法性が問題となることは原則としてはないでしょう。
加えて、互換品やカスタムパーツであるというのを明示し、レゴではない別のものとして販売しているものは違法ではありません。
注:様々なサイトや本を参考に記載しておりますが、私は法律の専門家ではありません。この法律の話においては正確性に欠ける可能性があることは、ご承知いただければと思います。
【参考資料】
- 【弁護士が解説】レプリカの制作は違法?購入・販売・転売は?
- Wikipedia レゴ 商標
- 蛯谷敏(2021).『レゴ 競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方』.ダイヤモンド社
【重要】互換品購入で生じる本当のデメリット
さて、ここからは最も重要な、互換品を購入に関するデメリットを解説していきます。
購入だけではデメリットは発生しない
上でも説明したように、互換品は品質も悪くなく違法でもないので、実は購入するだけではデメリットにはなりません。
では、どのようなときにデメリットになるのか。それは購入した後に正規品と互換品のパーツが混ざってしまったときに初めてデメリットになります。
- 互換品を購入
- 正規品と一緒に互換品を使う
- 正規品と互換品が混ざり区別ができなくなる
※3番目でデメリットが発生
このような流れになります。
もちろん、良く見れば互換品と正規品を見分けることはできますが、非常に面倒です。
なので、こうならないように、そもそも互換品は買わないほうがよいのです。
次は発生する具体的な2つのデメリットについて、詳しく解説いたします。
デメリット①大会や展示会に参加できなくなる
1つ目のデメリットとして「レゴに関する作品展や大会などに参加できない」というのがあげられます。
これらに参加するには大前提として、レゴの純正品を使っておく必要があり、もし互換品が入っていると参加できません。大会であれば、失格なんてことも起こりえます。
なので、互換品の品質が上がってきている昨今、正規品と互換品をが混ざってしまうような管理は非常に危険です。
もし、お子様が将来大会や展示会に参加したいとなっても、互換品と正規品を混ぜて使ってしまっている状態であれば、互換品だけを取り除くのは非常に困難です。結果的に大会や展示会に参加するのはかなり厳しいと言えるでしょう。
これを聞いて「自分はそういったものに参加しないから関係ない」と思った方もいるかもしれません。
でもちょっと待ってください!
次に説明するデメリットも知っておいていただきたいです。
デメリット②売れなくなってしまう
2点目のデメリットとして、「売れなくなってしまう」という点です。
レゴは10年20年前のパーツを現役で使うことができます。なので、今から10年経ったとしても、レゴパーツをメルカリなどで売ることができるでしょう。
また、物によってはレアパーツになっていたりもするので、その場合はさらに高値で売れる可能性も十分にありえます。
こういった古いパーツでも買ってくれるのがレゴが大好きなレゴファン達なのですが、ファンであるからこそ、レゴファン達は「正規品であるか、互換品であるか」を非常に気にします。
なので、正規品と互換品が混ざったものは十中八九レゴファン達は買ってくれませんし、売れたとしてもかなり安い金額になります。また、互換品が混ざっていそうな場合も、なかなか買ってくれないでしょう。
だからと言って、絶対にやってはいけないのが、正規品と互換品が混ざったものを正規品であるとして売ってしまうです。これを故意にやることは、普通に詐欺行為となります。
仮に故意ではなく、たまたま正規品と互換品を混ざって売ってしまったとしましょう。
そんな場合でも、レゴファン達であれば実物を見れば正規品と互換品を見分けは簡単にできてしまいます。さらに写真をみただけでも「こんなパーツ公式から出ていないぞ」という知識だけで判別してしまいます。
そうなるとたとえ故意ではなくても、結果的にクレームなどが発生し面倒な事になってしまうでしょう。
買ってもよい互換品とは
ここまで互換品購入に関するデメリットをお伝えしましたが、実は買ってもよい互換品もあります。
それはレゴ基礎板の互換品です。(レゴ基礎板とはレゴの板のことです)
理由としては、正規品と互換品とを簡単に見分けることができるのでデメリットは発生しないというところです。
加えて、正規品よりもバリエーションが豊富で、何より安いので、レゴ基礎板の互換品は「買ってもよい」というより、むしろ「購入を推奨」とまで断言できます。
こちらの詳細については別記事に記載しておりますので、よろしければご覧ください。
互換品パーツを買わないようにするには
さて、「互換品購入に関するデメリット」と「買ってもよい互換品」についてをお伝えしました。
最後に互換品を間違って購入してしまわないようにする方法をパターン別にお伝えしましょう
レゴのセットを購入する場合
レゴのセットを購入する場合は、互換品と明示しているのに正規品だと思ってしまう「買い間違い」に注意しましょう。
当たり前ですが、新品のものを購入していれば、互換品が混ざっていることは100%ありません。一方の中古品のキットの場合は、互換品が混ざっている可能性が出てきますが、可能性はかなり低いと見ていいでしょう。
なので、起こりうるミスとして注意しなくてはいけないのが、正規品と誤認して購入してしまうパターンです。
特にAmazonは要注意です。以下に2つ互換品の例を出しておきます。
このように、きちんと「互換品」というのを記載してくれてはいますが、写真をパッと見ただけでは互換品かどうかがわかりにくいです。
なので、必ず「互換品」という文字が無いかを確認しましょう。
バラ売りパーツを購入する場合
レゴのセットを購入する場合に比べて、バラ売りパーツの購入は、互換品を誤って購入する可能性が非常に高いです。なので、信頼できるネットショップでの購入が良いでしょう。
最も安全な方法はレゴディスカバリーセンターの店頭で売られているバラ売りパーツを買う方法ですが、欲しいパーツがなかったり、そもそも近くにお店がないといった人が大半でしょう。
かと言って、メルカリやヤフオクなどで売られているものは、互換品が混ざっている可能性が格段に上がりますので避けた方が無難です。(互換品であることに気付かず正規品を出品している人もいます)
そこで私がおすすめしているのが、冒頭申し上げた通り、ネットショップで購入することです。
おすすめのネットショップについては以下の2つです。
- ブリッカーズ:(楽天市場店)、(Yahoo!ショッピング店)
- スターブリック37:(楽天市場店)、(Yahoo!ショッピング店)
詳しくはこちらの記事にて書いていますので、よろしければご覧ください。
まとめ
今回はレゴ互換品のデメリットをメインにお伝えさせていただきました。
結論にも記載しましたように、基礎板以外は決して互換品を買わないほうが良いです。
また、バラ売り正規品パーツを安全に安く購入する方法については別の記事に記載しておりますので、よろしければこちらもご覧いただければと思います。
この他にも『子ども × レゴ』に関して有益な情報を発信しておりますので、どうぞお楽しみください。